Jazz Violin Lesson

クラシックバイオリンを経験された方が、ジャズを弾くにあたって「コードが・・・」「アドリブが・・・」ということをよく仰います。

はたしてそれが最初の第一歩で本当に良いのでしょうか???

じつは僕は違うんじゃないかと思います。

クラシックとジャズ・ポップスのバイオリンで一番違うのは、リズムやグルーヴ感の大切さです。どんなに超絶技巧の難しいフレーズが弾けても、バンドのリズムに合わなければカッコイイ演奏にはなりませんし、逆にシンプルなフレーズでもグルーヴ感のある演奏ができれば、とても素敵な演奏になります。まずはその基本的なところからクリアしていこうというレッスンです。

Price  5,000yen / h
Place  都立大〜自由が丘周辺(その他出張可、ご相談ください)
※1回のレッスンの長さやレッスン頻度は、相談の上、適宜決めています
※基本的には出張レッスンです。交通費やスタジオ代などが別途必要となります

クラシックバイオリンでは、(少なくとも日本では)一定のリズムやグルーヴをキープすることは重要視されていない(場合によっては単調であり望ましくないことのように教えられることもある)かと思います。しかし逆に、ジャズやポップスではリズムが感じられない、あるいはリズムを見失ってしまうということは、あってはならないことです。この感覚の違いがあるので、自分では譜面上は弾けていると思ってバンドアンサンブルやジャムセッションへ出かけても、なぜだか共演者やお客さんの反応がとっても微妙・・・ということになりかねません。

ちょっとした例として、同じトラックの上に、譜面上は同じだけどフィーリングが異なる2種類の演奏をしてみましたので、聴きくらべてみてください。
bbblues
Bb Blues “swing”

Bb Blues “not swing”

いかがでしょう?

「swing」の方は、僕が普段しているような演奏です(僕もまだまだ修行中の身なので、これでバッチリ!と言い切るつもりはありませんが、あくまで比較参考例ということで、諸先輩方にはご容赦いただきたいと思います)。

そして「not swing」の方は、クラシック出身の方が譜面どおりに弾いたらこんな感じかな、というイメージで演奏してみたものです。「swing」の演奏と比べると、ずいぶんニュアンスが違うのがお分かりいただけるでしょうか?

いわゆるスタンダードなJAZZを演奏する上では、このswing感の違いというものがとても重要になります。だって、演奏を聴いたときのワクワク感とか、ウキウキする感じとか、ポピュラーミュージックとして最も大切な要素が全然違うじゃないですか!!

また、コンテンポラリージャズやラテンジャズをやるとしても、それらはクラシックよりもはるかにシンコペーションやポリリズムが多用されるジャンルですから、swingするしないに関わらず、8分音符、あるいは16分音符をきちんとコントロールできることがとても重要になります。swingできるバイオリニストは、意識的に「swingしない」ことも、もちろんできるのです。

しかしながら、swingをはじめとする、このような「グルーヴをコントロールする&揃える」という意識は、ジャズバイオリンの世界では(特に東京では)、残念ながら今のところあまり主流でないようです。ジャズのメインストリームである管楽器の世界では、これは戦前から当たり前の感覚であり、その結果としてDuke EllingtonやCount Basieのようなビッグバンドの世界が華開いています。

もし、ちゃんとノリをコントロールして演奏できるセクションが結成できるのなら、そんなビッグバンドのようなこともやってみたいなあと思って、一人で多重録音してみました(笑)♪

Salute d’Amour

もしこんなストリングスセクションが実現したら、楽しそうだと思いませんか?

レッスンでは、メトロノームを使った独特かつシンプルなカリキュラムで、しっかりしたリズム感を身につけながら、レパートリーを増やしていきます。

もちろんご興味のある方にはコード理論やアドリブ、ジャムセッションの練習、作曲・アレンジなど、音楽とより楽しく付き合っていけるようにレッスンいたします。アドリブも段階を追って練習すれば決して難しいものではありませんが、ピアノやギターあるいは管楽器のようにある程度音程が決まっている楽器とくらべると、バイオリンのように音程が不安定な楽器ではちょっとしたコツが必要になります。

レッスンは、基本的にはある程度バイオリンを弾ける方を対象としたマンツーマンレッスンですが、初心者の方には基礎的なテクニックからレッスンもいたします。多少割安なグループレッスンをご希望の方は、その旨ご相談ください。(ただし、当方クラシック専門の演奏家ではありませんので、将来的に「クラシックの弦楽四重奏で演奏したい」「バイオリンコンチェルトを弾けるようになりたい」等のご希望をお持ちの方はご注意を・・・)

また、既に音大等を卒業されてプロとしてのキャリアをスタートされている方でも、ポピュラーなどのフィールドでギター等のバンド系の楽器のプレイヤーと音楽的な話があわない・できないという悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。そういった方々は、このレッスンで音楽に対する新しいアプローチを習得していただければ、ジャズに限らず、今後の音楽の幅を広げることに少しはお役に立つかと思います。

そして、さらにご希望の方には副科的に、ギターやウクレレ、DTMなどのレッスンも承ります。

ご相談は無料ですので、info@daiseimii.com までお気軽にメールください。

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